芸術科学会論文誌 第20回論文賞
Award of the journal of the Society For Art and Science Volume. 20
芸術科学会論文誌では,第20巻第2,3,4,5号,第21巻1号に掲載された論文の中から,以下の論文を「論文賞」に選定いたしました.
芸術科学会では論文誌選定委員を設置し,上記に掲載された中から、厳正な審議の結果として以下の論文を選定いたしました.
受賞された著者の皆様,大変おめでとうございます.今後のいっそうのご活躍を期待しております.
論文賞
Vol. 20, No. 2, pp. 160-170
iSea: 海況と漁獲データの結びつけによる関連性の可視化
iSea: Visualization of Relationship by Combining Sea Condition and Catch Data
丸山健太,
松山克胤
Kenta Maruyama,
Katsutsugu Matsuyama
2021/1/20 受付 (Submitted)
2021/4/12 再受付 (Re-submitted)
2021/5/16 (Accepted)
カバーシート (Coversheet)
PDF論文 (Paper) (21.12MB)
コンテンツ動画ファイル (mp4 file) (29.04MB)
受賞のコメント:
この度は栄えある第20回論文賞に選定いただきありがとうございます。 このような節目の折に栄誉ある賞に選ばれたこと大変光栄に思います。 本論文では、漁獲データと衛星画像を組み合わせて、魚が獲れるポテンシャルのある海況パターンの可視化を行う手法を提案しました。 本研究はデータ分析によって得られた知見を可視化を行い、一般の人にも魚の獲れる海況が視覚的に伝わること、そして、そこから新たな知見を得るということを目標として取り組んできたものです。 この研究を論文という形でまとめることができたこと、更に論文賞をいただけたこと非常にありがたく思います。 この研究を支えてくださった多くの方々のご支援とご理解に深く感謝申し上げます。
論文賞
Vol. 20, No. 5, pp. 231-244
電気分解気泡表示のアートへの応用
Approach to Interactive Art by Electrolysis Bubble Display Mechanism
石井綾郁,
福島真花,
田中波輝,
的場やすし,
池松香,
椎尾一郎
Ayaka Ishii
Manaka Fukushima,
Namiki Tanaka,
Yasushi Matoba,
Kaori Ikematsu,
Itiro Siio
2021/6/3 受付 (Submitted)
2021/8/21 再受付 (Re-submitted)
2021/10/1 採録 (Accepted)
カバーシート (Coversheet)
PDF論文 (Paper) (8.60MB)
受賞のコメント:
この度は論文賞に選出していただき大変光栄に思います. これまで,電気分解により発生する気泡を画素として利用し,液体表面で情報表示を行う手法の研究を行ってきました. この研究を進める過程で生成する泡の独特の面白さを見出し,これを利用した表現手法を模索していくうち,最終的には論文誌掲載まで辿り着くことができました. 本研究の実現には,1000画素以上の気泡表示が可能な装置の実装や,流水面上での気泡表示が可能なシステムの検討など,数々のチャレンジがありました. 困難な状況も多くありましたが,ともに研究を進め支えてくださった方々や学会等でコメントをくださった方々などのおかげで,提案装置の実現,論文誌掲載,そして受賞まで至ることができました. これまで本研究に関わってくださったあらゆる方々に心から感謝申し上げます.
論文賞
Vol. 20, No. 5, pp. 245-253
氷・霜アニメーション生成のための外形入力と初期値最適化による成長速度制御
A Growth Control by External Shape Input and Optimization of Initial Parameters for Animation of Ice and Frost
天野幹子,
佐藤周平,
伊藤貴之
Mikiko Amano,
Shuhei Sato,
Takayuki Itoh
2021/6/28 受付 (Submitted)
2021/10/12 再受付 (Re-submitted)
2021/11/17 採録 (Accepted)
カバーシート (Coversheet)
PDF論文 (Paper) (0.62MB)
コンテンツ動画ファイル (mp4 file) (32.48MB)
受賞のコメント:
この度は貴学会論文賞をいただき、大変光栄に思っております。 本論文では、氷や霜がオブジェクトに張り付いて広がる様子を表現する一手法を提案しています。 本研究を始めた学部4年生から、スケッチ入力を用いて複雑なビジュアルエフェクトを手軽に作成できるツールを目標に研究を進めてまいりました。 その過程で最急降下法による初期値の最適化を導入するなど、より正確にユーザのイメージを反映した映像を作成できるよう改良を進め、今回このような賞をいただくことができました。 この研究を支えてくださった方々のご理解とご協力に心から感謝申し上げます。 課題も多く残っておりますが、この研究がCG分野の発展に少しでも貢献することとなれば幸甚です。
注意: 本論文誌に掲載された論文の著作権は、原則として著者にあります。 複写等の際には著者の許諾が必要となります。ご了承ください。
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Last updated: 2022/11/4