芸術科学会論文誌 第7巻論文賞
Award of the journal of the Society For Art and Science Volume.7
芸術科学会論文誌では、第6巻第4号、第7巻第1,2,3号に掲載された論文の中から、 以下の論文を「論文賞」に選定いたしました。 芸術科学会では会員を対象に、これらの号に掲載された16本の中から、 論文賞候補論文の投票を受け付けました。 この投票結果と、論文賞選定委員による投票結果を集計し、 論文賞選定委員による厳正な審議の結果として、以下の論文を選定いたしました。 今回の受賞論文は、 芸術と科学の両面を合わせ持つテーマの一つである「ゲーム」を扱い、 インタラクティブゲームの新たな可能性を示すものであり、 芸術と科学の融合を目指す当学会の方向性にマッチした優れた論文であると思われます。 受賞された著者の皆様、大変おめでとうございます。 今後のいっそうのご活躍を期待しております。
Vol. 6, No. 4, pp. 207-214
マイクロホンベースの風速センサの開発と実世界の風に揺らぐ樹木のリアルタイムアニメーションへの応用
Development of a Microphone-based Wind Velocity Sensor and Its Application to Real-time Animation of a Tree Swaying in Real World Wind
菅野研一,
千葉則茂
Ken-ichi KANNO,
Norishige CHIBA
2007/7/27 受付 (Submitted)
2007/11/5 採録 (Accepted)
カバーシート (Coversheet)
PDF論文 (Paper) (2.21MB)
コンテンツ動画ファイル (Movie file)
受賞のコメント:
この度はこのような賞をいただきありがとうございます. 本システムは風をマイクロホンという, ローコストで容易に入手可能なデバイスで検出したものです. 音声の影響を最小限に抑えつつ, 広範囲な風速変化をとらえるための手法がポイントです. これにより周囲に多少の騒音がある環境でも,風速10m/s程度までの風速変化をとらえCG画像に反映させることができました. 何度か, ディスプレイのそばに団扇を置いて「画面を扇いでください」と書いておくだけのデモを実施しましたが, 多くの人が興味を示して実際に団扇を手に取り, 実世界の風に合わせて揺らぐCGの樹木に驚いてくれました. 風向の検出などにまだ解決すべき課題もありますが, これからも努力を重ねていきたいと思います.
Vol. 7, No. 3, pp. 102-112
三次元形状デザインのための道具握り判別型インタフェース
Grasping Interface for 3-D Model Designing System
山本景子,
金谷一朗,
佐藤宏介
Keiko YAMAMOTO,
Ichiroh KANAYA,
Kosuke SATO
2008/1/31 受付 (Submitted)
2008/5/12 再受付 (Re-submitted)
2008/6/4 採録 (Accepted)
カバーシート (Coversheet)
PDF論文 (Paper) (5.12MB)
受賞のコメント:
この度は芸術科学会論文賞をいただくことができ,大変光栄に思います. 本論文では,「把持」という動作が人の作業意思が表出したインタフェースそのものであるという考えに基づき,三次元造形システムにおける握り判別型入力インタフェースを提案いたしました.本提案インタフェースには,多くの課題や可能性が残されていると考えております.本論文誌論文賞の受賞は,今後研究をさらに発展させていく上で大きな励みになります.査読者を初めとする諸関係者の方々から頂いた貴重なご意見もふまえ,これからも努力を重ねていきたいと思います.この度はありがとうございました.
論文賞選定委員
宮崎慎也(論文委員長), 藤本忠博(論文副委員長), 伊藤貴之, 菊池司, 角文雄, 高橋裕樹, 永江孝規, 春口巌, 牧野光則, 宮田一乖
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Last updated: 2009/3/05