芸術科学会論文誌 第22回論文賞

Award of the journal of the Society For Art and Science Volume. 22

芸術科学会論文誌では,第22巻第2,3,4,5号,第23巻1号に掲載された論文の中から,以下の論文を「論文賞」に選定いたしました.
芸術科学会では論文誌選定委員を設置し,上記に掲載された中から、厳正な審議の結果として以下の論文を選定いたしました.
受賞された著者の皆様,大変おめでとうございます.今後のいっそうのご活躍を期待しております.


論文賞

Vol. 22, No. 3, pp. 7:1-7:12


周辺気体の温度場を考慮したドライアイスから発生する霧のビジュアルシミュレーション
Visual Simulation of Fog Generated from Dry Ice Considering the Temperature Field of the Surrounding Gas

小林唯斗, 戀津魁, 伊藤智也, 竹島由里子, 菊池司
Yuito Kobayashi Kai Lenz Tomoya Ito Yuriko Takeshima Tsukasa Kikuchi

2023/2/5 受付 (Submitted)
2023/5/31 再受付 (Re-submitted)
2023/6/30 採録 (Accepted)
カバーシート (Coversheet)
PDF論文 (Paper) (3.03MB)


受賞のコメント:

この度は貴学会論文賞をいただき大変光栄に存じます.
流体をCG映像として制作するには,幅広い専門知識と試行錯誤が不可欠であり,多大な時間と労力を要します.例えば,物の落下を表現する際には重力加速度が 信頼できる数値としてよく用いられますが,エンターテイメントの映像制作ではこのような実数をそのまま用いる事が最善とは限りません.しかし,こうした数値は 多忙なアーティストにとって有益な指針となることは確かです.
本論文では,温度などの実数と発散などの現実では起こりえない数値を組み合わせることによって,表現が困難であった「器の中から霧が勢いよく溢れる」シミュレーション手法を提案いたしました.始めは何気なく取り組んでいたテーマでしたが,多くの方々のご協力により,論文誌掲載とこの度の論文賞受賞に至ることができました.
この研究に携わってくださった皆様に深く感謝申し上げますとともに,本研究が業界の発展に少しでも貢献できれば幸いです.



論文賞

Vol. 22, No. 3, pp. 9:1-9:19


組上げ型振付制作プロセスに基づくハウスダンスデザインシステム
A House Dance Design System Based on Constructive Choreographic Process

大字諒, 藤代 一成
Ryo Oji, Issei Fujishiro

2023/1/30 受付 (Submitted)
2023/5/2 再受付 (Re-submitted)
2023/7/7 採録 (Accepted)
カバーシート (Coversheet)
PDF論文 (Paper) (11.08MB)
コンテンツ動画ファイル (mp4 file) (28.07MB)


受賞のコメント:

この度は論文賞に選出していただき,大変光栄に思います.本論文では,ハウスダンスにおける様々なモーションと実際の振付制作で行う操作の関係性を明らかにすることで,多種多様なダンスモーションの直感的政策を可能にするビジュアルプログラミング環境,即ち組み上げ方ダンスモーション制作システムを提案しました.
自分自身の振付制作経験と専門分野の融合である本研究を論文としてまとめられ,さらには賞をいただくことができ,非常に嬉しく思います.
これまで本研究を支えてくださった皆様,学会等でご助言くださった皆さまに心から感謝申し上げます.
誠にありがとうございました.



注意: 本論文誌に掲載された論文の著作権は、原則として著者にあります。 複写等の際には著者の許諾が必要となります。ご了承ください。

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Last updated: 2024/12/23