第16巻 巻頭言(Editor's Message)
2002年に第1巻が発行された芸術科学会論文誌は2017年に第16巻を発刊できる運びとなりました.これも,芸術科学会会員や関係者の皆様のご尽力によるものであり感謝致します.
芸術科学会ではNICOGRAPH等を中心にして,科学系分野,芸術系分野,そして両分野にまたがる融合系分野に関わる様々な研究を取り扱ってきました.そして昨年2016年第15巻では,NICOGRAPH2015においてFull Paperで採録された論文の特集号や,NICOGRAPH2016のJournal Trackで採録された論文の特集号など,合わせて5号で21本の論文を掲載することができました.そのうち,科学系分野が16本,融合系分野が5本であり,芸術科学会の大きな特徴である融合系分野の論文が4分の1を占めていることは嬉しく思います.一方,芸術系分野はなかなか増えてこないのが現状ですが,芸術科学会誌DiVAでは2016年冬号から誌上コンテンツ展示会「DiVA Display」という企画が始まっており,映像,ゲーム,インタラクティブコンテンツなどが投稿されております.そのため,今後は芸術科学会論文誌でも芸術系分野の論文が増えてくるのではないかと期待しているところです.
2016年は「VR元年」と呼ばれるなど,特にVRやARの実用化に対する期待が一気に大きくなってきました.そしてVRやARを実現する基盤技術や生み出されるコンテンツなどは,科学系分野,芸術系分野,そして融合系分野とは切っても切り離せない関係であり,芸術科学会および芸術科学会論文誌で取り扱う内容はますます重要になっていくものと思われます.今年度も引き続き,皆様からの多くの論文の投稿をお待ちしております.
水野 慎二
注意: 本論文誌に掲載された論文の著作権は、原則として著者にあります。 複写等の際には著者の許諾が必要となります。ご了承ください。
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Last updated: 2017/3/22