芸術科学会論文誌 第12巻論文賞
Award of the journal of the Society For Art and Science Volume.12
芸術科学会論文誌では,第12巻第2,3,4号,第13巻1号に掲載された論文の中から,以下の論文を「論文賞」に選定いたしました.
芸術科学会では論文誌選定委員を設置し,上記に掲載された18本の中から、厳正な審議の結果として以下の論文を選定いたしました.
受賞された著者の皆様,大変おめでとうございます.今後のいっそうのご活躍を期待しております.
Vol. 12, No. 2, pp. 92-103
入力3Dモデルの近似形状を持つ3D歯車集合体モデルの生成
Generation of a 3D gear aggregate model that approximates the shape of a specified 3D model
下中進,
宮田一乘
Susumu Shimonaka,
Kazunori Miyata
2013/2/27 受付 (Submitted)
2013/5/31 採録 (Accepted)
カバーシート (Coversheet)
PDF論文 (Paper) (1.35MB)
コンテンツ動画ファイル (mp4 file) (1.27MB)
補足資料
受賞のコメント:
このたびは貴学会論文賞に選定いただき、大変光栄に思います。
プロシージャル技術によるコンテンツ制作支援の研究を長年続けていますが、本論文では、指定した3Dモデルの近似形状を持つ3D歯車集合体モデルを生成する手法を提案しました。
従来手法で生成された集合体とは違い、本研究で生成する集合体は互いにかみ合い、かつ大きさの異なる歯車で構成されています。
加えて,構成する歯車1つを回転させると構成する歯車すべてが回転する状態になります。
これにより、からくりのようなメカニカルなモデルを作成することができます。
今後もこの受賞を励みに、制作者の負担を緩和する支援手法を研究していきます。
Vol.12, No.3, pp. 143-151
逆遠近感を利用した錯視立体図形のモデリング
Modeling of Reverse Perspective Objects
伊藤 紘治,
金森 由博,
三谷純,
福井 幸男
Hiroharu Ito,
Yoshihiro Kanamori,
Jun Mitani,
Yukio Fukui
2012/11/16 受付 (Submitted)
2013/7/5 再受付 (Re-submitted)
2013/9/1 採録 (Accepted)
カバーシート (Coversheet)
PDF論文 (Paper) (2.66MB)
コンテンツ動画ファイル1 (mov file) (11.32MB)
コンテンツ動画ファイル2(wmv file) (11.87MB)
受賞のコメント:
この度は名誉ある賞を頂きまして、ありがとうございます。
本論文では、逆遠近錯視と呼ばれる種類の錯視立体を、三次元ポリゴンモデルを入力として簡単なユーザ操作でモデリングする手法を提案しています。
逆遠近錯視は歴史のある錯覚現象であり、現代でもトリックアート展やインターネットの動画サイトなどで広く親しまれています。
しかし、専門家でないと制作は難しいため、誰でも手軽に逆遠近錯視の作品を制作できるようにしたいと思い立ったことが研究のきっかけです。
論文賞という形で評価して頂いたことを嬉いますと同時に、本論文が芸術科学の発展、ひいては視覚の研究の発展に寄与できることを願っております。
論文賞選定委員
伊藤貴之,伊藤智也,井村誠孝,梶山朋子,金森由博,菊池司,今野晃市,高田伸彦,鶴野玲治,松田浩一,松山克胤,三浦憲二郎,三上浩司,水野慎士,向井信彦,宮崎慎也,宮田一乗,渡辺大地 (敬称略,50音順)
注意: 本論文誌に掲載された論文の著作権は、原則として著者にあります。 複写等の際には著者の許諾が必要となります。ご了承ください。
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Last updated: 2014/11/1