第11巻 巻頭言(Editor's Message)

本学会の論文誌も諸先輩ならびにメンバー皆様のご尽力により早いもので、第11巻を発刊できる運びとなりました。 以前は、少数の強力な委員のリーダシップで本学会の論文誌の発行に漕ぎつけたこともあったとお聞きしております。 しかし、近年は、本学会の会長である近藤邦雄先生を筆頭に理事のみなさんの革新的な意見により、 新しい分野にも積極的にチャレンジしております。その第一弾として、今春、「芸術科学フォーラム2012」を開催し盛況のうちに終了しました。 今までの「芸術科学会」の理念を大切にし、より広い世界に羽ばたくよう各委員がアイデアを出し合って切磋琢磨している成果であると言えます。 私も各委員のみなさんの足を引っ張らないように心がけているつもりですが、運営では悩むことも多く発生します。 その時はメールにより他の委員の方の温かく迅速でかつ的確なアドバイスを頂いて非常に助かっております。 これが、本学会のチームワークの良さであり、ポテンシャルエネルギーの高い学会である所以かと思います。

論文は論理の展開が重視されることは申し上げるまでもないことですが、本学会は、論理詰めのみの論文ではなく、 作品(コンテンツ)を目で見て、触って、感性に触れ、より豊かな創造論文を目指しております。そのため、 他の論文誌よりも多面的に構成された論文を多く掲載しており、この方向性は本学会の大きな特徴であると言えます。 今までの紙面(論文)ありきということでなく、「論文+作品」でより立体的にみなさんの論文を審査できるシステムを有しております。 今まで、論文には少し距離があるかな?と思われる人も、ぜひ総合力で論文誌に挑戦してみてください。 新しい世界が開けることをお約束します。みなさんの積極的な論文投稿をお待ちしております。

高田伸彦
論文副委員長


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Last updated: 2012/3/26