芸術科学会論文誌 第11巻論文賞
Award of the journal of the Society For Art and Science Volume.11
芸術科学会論文誌では，第11巻第2,3,4号，第12巻1号に掲載された論文の中から，以下の論文を「論文賞」に選定いたしました．
芸術科学会では論文誌選定委員を設置し，上記に掲載された26本の中から、，厳正な審議の結果として以下の論文を選定いたしました．
受賞された著者の皆様，大変おめでとうございます．今後のいっそうのご活躍を期待しております．
Vol. 11, No. 3, pp. 37-46
HITOKE: 行列表現を用いたネット購買情報の可視化の検討
HITOKE: Visualization of Online Purchase Activities
益子宗,
加茂浩之,
阿部浩士,
竹中孝真
Soh Masuko,
Hiroyuki Kamo,
Hiroshi Abe,
Takamasa Takenaka
2012/2/9 受付 (Submitted)
2012/8/24 採録 (Accepted)
カバーシート (Coversheet)
PDF論文 (Paper) (1.3MB)
受賞のコメント:
この度は大変名誉ある賞を頂きまして、誠に有り難うございます。我々は、現実とネット、アトムとビットが融合した新たな世界における次世代の消費者体験を創造することを目指して日々研究活動を行っております。その一つとして、本研究では現実世界のメタファーをネットに取り入れ、オンラインショッピングサイト上にヒト型のアイコンを行列状に並べることで商品の人気具合を表現する新しい試みとその効果について論じました。 このような取り組みを論文賞という形で評価して頂いたことに感謝すると同時に、企業研究所ならではの視点で芸術科学分野の発展に貢献できるように邁進したいと存じます。
Vol.11, No.4, pp. 129-137
非周期的なレイアウト生成法
Generating a Layout of Nonperiodic Aggregates
櫻井快勢,
宮田一乘
Kaisei Sakurai,
Kazunori Miyata
2012/8/30 受付 (Submitted)
2012/9/29 採録 (Accepted)
カバーシート (Coversheet)
PDF論文 (Paper) (1.57MB)
受賞のコメント:
論文賞に選んでいただいて大変光栄です． 昨今，CGの用途が拡大する一方で，制作者の負担も大きくなっています． 負担を減らすために，私た ちは手間をかけずにモデリングする手法を模索しています． 本論文では，非周期的に，かつ，重ならないようにオブジェクトを効率的に配置するアルゴリズムを提案しました． 提案したアルゴリズムは，制作が困難なおもちゃが乱雑に散らばったシーンや革シボのテクスチャを簡単に生成します． 今後もこの受賞を励みに，制作者の負担を緩和する手法を研究していきます．
Vol.12, No.1, pp. 11-23
画像バッファの組み合わせによるリアルタイム錯覚表現生成手法
Creation Techniques of Illusion Expression in Real-time by Combining Image Buffers
吉川祐輔,
宮下芳明
Yuusuke Kikkawa,
Homei Miyashita
2012/2/16 受付 (Submitted)
2012/11/1 再受付 (Re-submitted)
2013/2/9 採録 (Accepted)
カバーシート (Coversheet)
PDF論文 (Paper) (7.85MB)
受賞のコメント:
この度は貴学会論文賞に選定していただき，誠に光栄に思います． 本論文では，不可能立体をはじめとする，現実には存在し得ない様々な錯覚表現を生成し，リアルタイムに生成する手法を提示しています．これにより，人の想像上の物体が，そこにあたかも存在するかのような表現が可能になりました． 本研究成果を用いて撮影したいくつかの動画はインターネット上で公開していますが，その内の一つがニコニコ動画で34万再生を超える(2013/11/01現在)など，多くのフィードバックを得ることができました．( 『不可能を可能にしてみた』 ) こうした一般の方々からの評価だけでなく，この度，本賞を頂けるなど，学術的な方面からも高く評価して頂けたようで嬉しく思います． 本論文が，コンピュータによる表現の可能性を拡げるための一通過点となり，芸術科学の発展に寄与することを切に願っております．どうもありがとうございました．
論文賞選定委員
井村誠孝，梶山朋子，菊池 司，今野晃市，白井暁彦，高田伸彦，松山克胤，三上浩司，水野慎士，宮田一乗，渡辺大地
注意: 本論文誌に掲載された論文の著作権は、原則として著者にあります。 複写等の際には著者の許諾が必要となります。ご了承ください。
論文誌のトップページに戻る --Go to the top page of the journal
Last updated: 2013/11/27